【本調査の集計データ】
※「株の学校ドットコム」では個人投資家を対象としたアンケート調査を継続的に実施しています。詳しい集計データや過去の調査結果などはこちらをご参照ください。なお、本調査について記事等に引用いただく際は「株の学校ドットコム」へのリンクを設定いただけますと幸いです。
株について「AIと話す」は1割超。新たに選択肢に
株式投資に取り組む全国の800人を対象に行った調査の中で、「株式投資について普段、誰と話しますか?(情報交換など)」という質問に対して「AI(ChatGPT、Geminiなど)」を選んだ人の割合は11.8%でした。およそ8人に1人で、「ファイナンシャルプランナー」(10.8%)や「SNSでつながった人」(10.2%)よりも多い結果となりました(複数回答/1位は「家族」の45.1%)。
《参考》【株式投資の学習調査2026】話し相手は「家族」が最多。ただし男性は「友人」が逆転、若年層ほど多様なコミュニケーションの傾向
過去の調査では、株式投資について「誰とも話さない」という回答も多くあり、お金にまつわるデリケートな話題において「AI」が気兼ねのない相談相手として新たな選択肢となりつつあることがうかがえます。

20代はリアルの友人よりAIが多数。SNSより安全?
この結果を年代別で比較したところ、特に若い世代において、株式投資に関する対話の場が「リアル」から「デジタル」にシフトしている特徴が見えてきました。20代では、株の話し相手として「友人・知人」を選んだ人は21.4%でしたが、それを上回る22.3%が「AI」を選んでいます。30代でも、「職場の人(上司や同僚)」と同じ19.0%でした。
40代・50代のミドル層では、「AI」と話す人は1割ほど(10.5%・10.7%)と若年層の半分程度まで減りますが、その一方で、「SNSでつながった人」を選んだ人(9.8%・5.0%)よりは多くなっています。SNSなどを通じた投資詐欺が問題となる中、「AI」はむしろ安全な相談相手として受け止められているのかもしれません。
さらに、60代・70代のシニア層でも、株式投資へのAIの活用が進んでいることが確認できました。

AIに聞くのは「今後」「おすすめ」「基礎知識」
個人投資家たちは具体的にどのような相談をAIにしているのでしょうか? 株の話し相手に「AI」を選んだ94人に自由記述形式で回答してもらったところ、「今後の動向」や「どの株を買えばいいか」など、現状分析や未来予測をAIに聞いている人が多いことがわかりました。株の基礎知識や、決算内容の要約などに活用している人もいます。
以下に回答の一部を紹介します(原文ママで引用していますが、プライバシー保護の観点から適宜表現を修正しています)。
- 「持ち株が、買値付近まで下がって来たら、プラスのうちに抜けて他の銘柄に行くか、そのままかを判断してもらったりする。大抵、そのままと言う」(58歳・女性)
- 「自分が持ってる株の今後のリスク、経済、海外状況などで起こる下落のリスク。利回りの高い株を教えてもらうなど」(50歳・男性)
- 「今の年齢や収入面を考慮した上で、どういった投資方法、金額等を聞き取りしている」(29歳・男性)
- 「現在とこれからの株価をファンダメンタルをもとに分析してもらう」(62歳・男性)
- 「投資の基礎知識や、今後の動向に関しての自分の意見を壁打ちする」(28歳・女性)
- 「用語やグラフの見方などの勉強で分からないことを聞く」(52歳・男性)
- 「株式を保有している企業の決算内容の要約などを聞く」(40歳・男性)
- 「投資の知識や基礎の学習、情報収集。トレンド解析」(75歳・女性)
- 「どのような方向性と見ているか、その理由は」(56歳・女性)
- 「お進めの株とその理由を教えてもらっている」(56歳・男性)
- 「経済や国際情勢の話を簡単にしている程度」(38歳・男性)
- 「今後の見通し 成長が見込める企業の選定」(37歳・男性)
- 「成長事業やリスクマネジメントについて」(45歳・男性)
- 「どこの企業の株を買ったらお得かなど」(36歳・女性)
- 「ワードの解説、時事問題、予想など」(39歳・男性)
- 「配当利回りの高い銘柄のおすすめなど」(40歳・男性)
- 「買うタイミングなどについての相談」(53歳・女性)
- 「投資先の財務状況や動向を調べる」(62歳・男性)
株でのAI活用には「リスク」と「本質」への理解が必須
今回の調査では、「個人投資家のおよそ8人に1人が株式投資にAIを活用している」ことがわかりました。AIが日常生活の中にも急速に浸透しているいま、株の話し相手・相談相手としてAIを選ぶ人は今後ますます増えていくと予想されます。
その理由のひとつとして、株式投資などお金にまつわる話題を他人に話しにくい風潮が挙げられます。今回の調査でも、株について「誰とも話さない」「相談しない」といった回答をした人が45人(5.6%)にのぼりました(「その他」における詳細記述より)。トップの「家族」でも5割を下回ったことからも、話す相手を選んでいる人が多いと考えられます。
そうした中で「AI」は、株の話し相手として格好の選択肢となり得るのかもしれません。しかしながら、AIの回答をそのまま鵜呑みにすることの危険性は広く指摘されているとおりで、特に、「自身のお金を投じて行う将来に向けた資産形成」という株式投資の性質を考慮すれば、その活用方法には留意すべき点も多いと言えます。
AIという新たなツールを有効活用するために必要なのは、「株式投資を通じてどんな資産を形成したいのか」という株式投資の本質への理解です。「株の学校ドットコム」では、最新のテクノロジーを使いこなしつつも、ひとりひとりが自分自身の中に確かな「判断基準」を持てるよう、これからも「本質的な学び」の提供と情報発信に努めてまいります。
【関連プレスリリース──株式投資の学習調査2026】
- 個人投資家の学習意欲が向上 「日本経済新聞」に根強い支持、セミナー・スクール利用も拡大
- 20代の3人に1人が「セミナー」を活用 「タイパ重視」でお金も惜しまない
- 話し相手は「家族」が最多。ただし男性は「友人」が逆転、若年層ほど多様なコミュニケーションの傾向
株の学校ドットコム講師・窪田剛のコメント
株式投資には、単に「収益を得る」だけではない魅力があります。そう言い切ることができるのは、私自身が、株式投資に出会ったことで人生が大きく変わったひとりだからです。
「何も持たない若者」に過ぎなかった私が、わずか10年ほどで億を超える資産を築き、素晴らしい仲間たちと充実した日々を送るだけでなく、海外に学校を寄付したりベンチャー企業に資金提供したりと人々を支援する側に回ることができたのは、すべて株式投資が叶えてくれたことです。
株式投資は、人生と向き合い、社会と向き合い、ひとりひとりがより良い世界を作っていくための手段として、誰もが真剣に学ぶ価値のあるものだと考えています。ひとりでも多くの方が自分の人生を豊かにする一助となれるよう、これからも「株の学校ドットコム」を通して株式投資の魅力を発信し続けます。
■窪田剛について
トレーダー、投資家。「株の学校ドットコム」講師。アルバイトで貯めた30万円を元手に20歳で株を始め、億を超える資産を築くことに成功。2005年、トレーダー仲間とともにオンラインのトレードスクールを設立。2010年からは「株の学校ドットコム」でも講師を務める。現在もトレーダーとして日々相場と向き合うかたわら、テレビなどのメディアにも出演多数。エンジェル投資家としてベンチャー企業への出資や、社会貢献活動にも力を入れる。著書『株の学校』シリーズ(高橋書店)は累計35万部を突破。プロフィール/公式note



